近視は進行する
成長期(6〜15歳頃)は眼軸が伸びやすく、近視が急速に進行することがあります。一度伸びた眼軸は元に戻すことができないため、進行を抑制することが重要です。
近視の進行を抑える治療があります。お子様に合った治療法で、将来の目の健康を守りましょう。
成長期(6〜15歳頃)は眼軸が伸びやすく、近視が急速に進行することがあります。一度伸びた眼軸は元に戻すことができないため、進行を抑制することが重要です。
近視が強くなると(-6.0D以上)、網膜剥離、緑内障、黄斑変性などの重篤な眼疾患のリスクが高まります。早期からの進行抑制が将来の目の健康を守ります。
近視の進行を抑える治療には、いくつかの方法があります
早期に治療を開始することで、将来の強度近視を予防できる可能性があります。
効果には個人差があり、どの方法が合うかは、お子様の年齢や近視の度合い、続けやすさによって変わります。診察でご相談ください。
低濃度アトロピンの年間費用は、点眼薬を約1か月に1箱、定期検査を3〜6か月ごとに受ける場合の目安です。適応検査代は別途かかります。
低濃度アトロピン、オルソケラトロジー、多焦点コンタクトの料金は税込です。
表は横にスクロールしてご覧いただけます。
| 比較項目 | 低濃度アトロピン | オルソケラトロジー | 多焦点コンタクト | 抑制メガネ | レッドライト |
|---|---|---|---|---|---|
| 日中の視力矯正 | × なし | ◎ 裸眼OK | ◎ 装用中OK | ◎ 装用中OK | × なし |
| 使いやすさ | ◎ 点眼のみ | ○ 夜間装用 | ○ 日中装用 | ◎ かけるだけ | ◎ 自宅で3分×2回 |
| 費用の目安 | 年間 約5.7〜6.2万円 適応検査代は別途 | 初年度治療費(両眼) 181,500円 初年度の年間定期検査代込み 年間定期検査代(2年目から) 16,500円 | レンズ代 4,400円 片眼。別途検査代 | レンズ代 約5〜8万円 1組 | 準備中 |
| 適応年齢 | 6歳〜 | 8歳〜 | 10歳〜 | 5歳〜 | 3〜16歳 |
| 強度近視への対応 | 診察で判断 | △ -4D程度まで | ○ -6D程度まで | ○ 対応可 | 診察で判断 |
アトロピン硫酸塩水和物0.025%の点眼薬(販売名:リジュセアミニ点眼液0.025%)を毎晩就寝前に1回点眼します。近視の進行を抑えるための治療薬です。
網膜や強膜にあるムスカリン受容体に作用し、眼軸の伸長を抑えると考えられています。
臨床試験で、近視の進行をゆるやかにする効果が報告されています。
記載の料金は税込です。
当院では、オルソケラトロジーなど、ほかの近視管理と併用しているお子様が多いため、選定療養ではなく、診察・検査を含め自費診療で行っています。
特殊なデザインのハードコンタクトレンズを就寝中に装用し、角膜の形状を一時的に変化させることで、日中は裸眼で過ごせるようになります。
角膜中央部を平坦化し、周辺部の網膜へのピントのずれを軽減することで、眼軸の伸長を抑制すると考えられています。
臨床研究で、近視の進行をゆるやかにする効果が報告されています。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 適応検査代 | 11,000円 |
| 初年度治療費 | 181,500円(初年度の年間定期検査代を含みます) |
| 年間定期検査代(2年目から) | 16,500円 |
| リニューアル | 104,500円 |
| 紛失 | 1枚 49,500円 |
適応検査の際に適応検査代をお支払いいただきます。お試し装用のあと、治療を続ける場合は初年度治療費をお支払いいただきます。お試し装用のあとに治療を続けない場合は、ケア用品代などとして11,500円をいただきます。
レンズは1〜2年で交換が必要です。
近視矯正用の多焦点ソフトコンタクトレンズを日中に装用します。視力矯正と近視の進行抑制を目的に使用します。
レンズの周辺部に加入度数があり、網膜周辺部へのピントのずれを軽減することで進行を抑制すると考えられています。
臨床試験で、近視の進行をゆるやかにする効果が報告されています。
記載の料金は税込です。
レンズの周辺部に微細なレンズ要素を配置した特殊な眼鏡レンズです。見た目は普通の眼鏡とほとんど変わらず、日中かけて過ごすだけで、視力を矯正しながら近視の進行を抑えるように設計されています。2026年6月から国内でも処方できるようになりました。
レンズ周辺部で網膜の周辺にわざと手前でピントを結ばせる(近視性デフォーカス)ことで、眼軸の伸長を抑えると考えられています。
臨床研究で、近視の進行をゆるやかにする効果が報告されています。
処方は保険診療です。レンズ代は眼鏡店でのお支払いとなります。フレーム代は別途
専用の機器をのぞき込み、低出力の赤い光(波長650nm)を1回3分、1日2回、ご自宅で見る治療です。
赤い光が脈絡膜(網膜の外側にある血管の層)の血流を増やし、眼球後方の酸素不足を改善することで、眼軸の伸長を抑えると考えられています。
海外の臨床研究で、近視の進行をゆるやかにする効果が報告されています。
費用は現在準備中です。決まり次第ご案内いたします。
低濃度アトロピン点眼は6歳頃から、オルソケラトロジーは8歳頃から、多焦点コンタクトレンズは10歳頃から適応となることが多いです。近視進行抑制メガネは5歳頃から、レッドライト治療は3歳頃から16歳頃までのお子様が対象です。ただし、お子様の状態や生活環境によって異なりますので、個別にご相談ください。
はい、可能です。例えば、低濃度アトロピン点眼とオルソケラトロジーを併用する場合があります。レッドライト治療も、他の治療と併用できます。ただし、お子様への負担や費用面も考慮して、組み合わせを検討します。
治療を中止すると、近視の進行が再開する可能性があります。成長とともに近視の進行が緩やかになってから、検査の結果をもとに医師と相談して、やめる時期を決めることが大切です。オルソケラトロジーは中止すると角膜の形状が元に戻り、視力も元に戻ります。レッドライト治療も、中止後に近視の進行が再開したという報告があります。
低濃度アトロピン点眼では、まぶしさやかすみ目、近くの見えにくさ、頭痛などが生じることがあります。オルソケラトロジーや多焦点コンタクトレンズでは、角膜の傷や感染症が起こることがあるため、定期検査と正しいレンズのケアを続けることが大切です。近視進行抑制メガネは目に触れないため、副作用はほとんどありません。
レッドライト治療では、直後に一時的なまぶしさや残像を感じることがあります。海外でまれに網膜への影響が報告された例があるため、当院では定期的に眼底検査を行い、異常があれば治療を中止します。
低濃度アトロピン点眼、オルソケラトロジー、多焦点コンタクトレンズ、レッドライト治療は、自費診療です。近視進行抑制メガネの処方は保険診療で、レンズ代は眼鏡店でのお支払いとなります。医療費控除の対象となる場合がありますので、詳しくはお問い合わせください。
日本ではまだ医療機器としての承認手続きが済んでいないため、当院では医師が海外から個人輸入した機器を用いて、自費診療として提供しています。ヨーロッパやオーストラリアなど海外では医療機器として認証されており、海外の臨床研究で、近視の進行をゆるやかにする効果が報告されています。
長期の効果や安全性は引き続き確認されている段階です。治療を始める前に、メリットと注意点を診察時にご説明します。
お問い合わせは、両院共通の電話番号0466-50-0811へご連絡ください。
学校検診で視力低下を指摘されたら、まずはご相談ください。