Epi-off(上皮除去)法
角膜上皮を除去したうえでリボフラビンを浸透させる標準的な術式
特徴
- 薬剤が角膜実質層へ深く浸透
- 治療実績が豊富
- 進行抑制効果が高いとされる
主な適応
- 進行が確認された円錐角膜
- 十分な角膜厚のある方
円錐角膜などの進行を抑える外来治療。リボフラビンと紫外線で角膜を強化します。
角膜クロスリンキングは、リボフラビン(ビタミンB2)の点眼と低出力のUVA(紫外線A)照射を組み合わせ、角膜にあるコラーゲン線維同士の結びつき(架橋)を強化する治療です。
円錐角膜をはじめとする進行性角膜疾患に対して、角膜形状の悪化を食い止めることを目的としています。
低下した視力を元に戻す治療ではなく、角膜形状の悪化を食い止める治療です
入院は不要で、点眼麻酔による日帰りの外来治療として受けていただけます
進行が確認された段階で早期に行うことで、より高い抑制効果が期待されます
進行性の角膜疾患と診断された段階での早期受診が重要となります。
角膜クロスリンキングは進行性の角膜疾患に有効な治療ですが、角膜の厚みや他の眼疾患の有無によっては適応とならない場合があります。詳細な検査のうえで慎重に判断いたします。
角膜クロスリンキングには、角膜上皮を除去して行うEpi-off法と、上皮を残したまま行うEpi-on法があります。角膜の状態や患者様のライフスタイルを踏まえて、術式をご提案します。
角膜上皮を除去したうえでリボフラビンを浸透させる標準的な術式
角膜上皮を残したまま治療を行う低侵襲な術式
治療は外来・日帰りで行われます。術式により所要時間は異なりますが、当日の治療時間はおおよそ1〜2時間程度です。術後は点眼治療と定期検診で経過を確認していきます。
治療前のご来院
角膜の形状・厚みを詳しく測定し、治療の適応を判定します
所要時間:約10〜15分
点眼麻酔後、術式に応じた前処置を行います
所要時間:約30分
ビタミンB2(リボフラビン)を角膜へ十分に浸透させます
所要時間:約10〜30分
低出力のUVAを照射し、角膜コラーゲン線維の架橋化を促します
翌日・1週間後・1ヶ月後(経過に応じて)
点眼治療と診察で経過を確認します
抗菌薬・消炎点眼を指示通り使用します。自己判断での中止は避けてください。
治療後しばらくはまぶしさや視力変動がみられることがあります。安定までには時間を要します。
目をこすらない、強い光やほこりを避けるなど、角膜を保護してお過ごしください。
効果の確認と安全管理のため、定期的な検診を継続して受けていただきます。
治療後の痛みやまぶしさのほか、角膜の傷が治りにくいこと、角膜の混濁、感染症、角膜内皮細胞の障害、視力低下などが起こることがあります。
角膜クロスリンキングは自費診療となります
記載の料金は税込です。
20〜30万円
検査・治療・術後検診を含む目安
40〜50万円
検査・治療・術後検診を含む目安
お問い合わせは、両院共通の電話番号0466-50-0811へご連絡ください。
角膜クロスリンキングは角膜形状の悪化を抑える治療であり、低下した視力を回復させる治療ではありません。視力矯正にはメガネ・コンタクトレンズ、重症化した場合には角膜移植などが検討されます。特に進行性の円錐角膜などでは、早い段階で治療するほど進行を抑えやすく、将来の角膜移植を避けられる可能性が高まります。
点眼麻酔を使用するため、治療中の痛みはほとんどありません。Epi-off法では治療後数日間、異物感や痛みを感じることがありますが、点眼治療と治療用コンタクトレンズで軽減します。また、治療後1〜2日はまぶしさや涙が出やすくなることがあります。
基本的には片眼につき1回の治療で効果が期待されます。一部の症例で再治療を検討することはありますが、多くの方は1回の治療で進行抑制が期待できます。
Epi-off法の場合、治療後数日は目をこすらない、洗顔時に目へ水を入れない、などの注意が必要です。仕事や運動への復帰時期は症例により異なるため、診察時にご案内いたします。
角膜クロスリンキングは現時点で保険適用外の自費診療となります。医療費控除の対象となる場合があるため、領収書は保管しておいてください。