まぶたが下がる「眼瞼下垂」に新しい点眼薬が登場しました
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眼瞼下垂とは
眼瞼下垂は、上まぶたが下がって目が開けづらくなる病気です。加齢や長年のコンタクトレンズ使用などにより、まぶたを持ち上げる筋肉のはたらきがゆるむことで起こります。
視界の上の方が狭くなるほか、まぶたを無理に開けようとすることで、肩こりや頭痛の原因になることもあります。
眼瞼下垂を含むまぶたの病気については、眼瞼疾患のページで詳しく解説しています。
これまでの治療は手術が中心でした
眼瞼下垂を根本的に治す方法は、ゆるんだ筋肉を縫い縮めるなどの手術です。視野障害を伴う場合は保険適用となり、確立された治療法ですが、「手術にはまだ踏み切れない」と感じる方が少なくないのも実際のところです。
新しい選択肢:眼瞼下垂の点眼治療
2025年12月に承認され、2026年5月に発売されたオキシメタゾリン塩酸塩の点眼薬は、後天性眼瞼下垂に対する国内初の治療点眼薬です。
どのような薬?
- まぶたを持ち上げる筋肉のひとつ(ミュラー筋)を刺激し、上まぶたを引き上げます
- 1日1回の点眼で、点眼後しばらくするとまぶたが上がります
知っておいていただきたいこと
- 効果は点眼している間だけで、眼瞼下垂そのものを治す薬ではありません
- 保険適用外の自由診療です
- 目や全身の状態によっては使用できない場合があり、医師の診察と処方が必要です
手術と点眼、どちらを選ぶ?
根本的に治したい場合の治療は手術です。一方で、手術にはまだ踏み切れない方などにとって、点眼薬は手術以外の選択肢になります。どちらが適しているかは、まぶたの状態や視野への影響の程度によって異なりますので、診察のうえでご相談ください。
当院での取り扱い
通常、成人には1回1滴、1日1回点眼します。使用期間は診察で効果やまぶたの状態を確かめながら判断し、効果がみられない場合は中止します。6か月を超える使用の有効性・安全性は検討されていません。
保険適用外の自費診療です。費用(税込)は現在確認中です。
主な副作用には、まぶたのかゆみ・湿疹、充血、かすみ目、角膜の傷、結膜のむくみ、見えにくさなどがあります。血圧の上昇や脈が遅くなることもあります。瞳孔が開いた場合は、回復するまで自転車・自動車の運転や機械の操作を避けてください。
この薬の成分で過敏症が出たことのある方は使用できません。心臓・血管の病気や閉塞隅角緑内障のある方、妊娠・授乳中の方、ほかの薬を使用している方は、事前にお知らせください。小児を対象とした臨床試験は行われていません。
まぶたに腫れや赤みがある場合は、治まってから使用します。まぶたの下がりは重症筋無力症など別の病気でも起こるため、診察で原因を確かめ、それらの病気がある場合は治療を優先します。美容目的では使用しません。
眼瞼下垂の点眼治療や手術について、詳しくはまぶたの病気のページをご覧ください。適応となるかどうかは診察で判断します。
点眼治療についてのお問い合わせは、両院共通の電話番号0466-50-0811へご連絡ください。