眼球の中には硝子体という透明のゼリー状の組織があり、何らかの原因によって網膜を牽引したり、炎症を持続させたり、混濁や出血を生じることにより網膜に光が到達する妨げになり、視力障害を引き起こします。また、網膜の中心部（黄斑部）に病的な膜が張ったり（黄斑前膜）、孔があく（黄斑円孔）と歪みや視力低下の原因となります。これらの病気を治療する目的で、眼の中の病的な膜を除去したり、出血や濁りを硝子体と一緒に取り除く手術が硝子体手術です。

対象疾患

• 黄斑前膜
• 黄斑円孔
• 糖尿病網膜症
• 黄斑浮腫
• 硝子体出血
• 硝子体混濁
• 網膜剥離

当院では横浜市立大の硝子体手術専門医師との合同チームにて日帰り手術を行っています。
※病気の状態等により入院が必要と判断された際には専門施設をご紹介させて頂きます。

加齢黄斑変性や糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫等の原因の一つである血管内皮増殖因子（VEGF）の働きを抑える薬剤（抗VEGF薬）を眼の中に注射することで病気の進行を抑えたり、網膜の浮腫みを改善する治療法です。

対象疾患

• 加齢黄斑変性
• 糖尿病黄斑浮腫
• 網膜静脈閉塞症
• 病的近視による脈絡膜新生血管

当院では手術室にて硝子体内注射を行っています。点眼麻酔後に目の周りを消毒し、白目の部分から薬剤を注射します。
抗VEGF薬（アイリーア、ルセンティス）、ステロイド薬（マキュエイド）を扱っています。