角膜移植手術

角膜移植手術は、全国で年間1,500件ほどされておりますが、全国には20,000件ほどの方々が手術が必要だと言われております。
現在、様々な分野で研究が進む再生医療技術の発展により、角膜移植手術数を増加させていこうという取り組みが産学協同でされております。また、海外から角膜を調達し、日本国内で移植を行なうという取組みも実施されています。

円錐角膜に特徴的な円錐状の角膜

角膜は眼球壁、採光窓、そしてレンズ　

眼球は強膜〈きょうまく〉という厚くて白っぽい膜で壁を作り球形を保っていますが、前方の角膜〈かくまく〉の部分だけは少し出っ張り透明になっています。

透明ですからそこからは角膜の下の組織が見通せ、日本人では黒く見えます。つまり、黒目に該当するところを覆っているのが角膜です。

角膜は眼球をかたちづくる壁であり、光をとり入れる採光窓であり、同時に凸レンズとしても機能しています。 角膜の病気は、その透明性が失われたり、かたちが変化してしまい、視覚に障害が生じます。

角膜移植手術後

角膜は、常に酸素や栄養を必要とし、ゴミなどによる刺激や細菌・ウイルスなどが侵入する危険にさらされています。

• 主な角膜疾患としては
• びまん性表層性角膜炎
• 角膜上皮びらん
• 角膜潰瘍
• 角膜混濁
• 角膜ヘルペス
• アカントアメーバ角膜炎
• 角膜ジストロフィー
• 円錐角膜
• 乾性角結膜炎（ドライアイ）
• 角膜デルモイド
• 角膜実質炎
• 角膜異物
• 角膜輪部フリクテン